日常の会話でもよく使われる、「〇〇日(時間、週間、年など)後」という表現。適切に使わないと、正確に相手に伝わらず、誤解を生むことにもなりかねません。特に、仕事のスケジュール管理や待ち合わせなどは、間違えたら信用問題にもかかわりますし、とても重要です!!
たとえば同じ「5日後」でも・・・
- My birthday is in five days.「私の誕生日は5日後です」
- I called you back five days later.「私は5日後に電話をかけ直しました」
- I met her five days after.「私はその5日後に彼に会いました」
- I met her after five days.「私は5日後に彼に会いました」
と、まあ、いろいろあるわけですよ。(@_@)
日本語なら期間を表す語のうしろに「後」を付けるだけで済むことですが、英語の場合 in、after、later などが使われていたり、期間を表す語の前に付くことやうしろに付くこともあったりして、頭がゴチャゴチャになりそうですよね。
今回は頭をスッキリさせるべく、小さいことだけれどとても重要な「〇日(時間、週間、年など)後」という表現をまとめましたよ!
「〇〇日(時間、週間、年など)後」は英語でどう言うの?

in を使う場合
- My birthday is in five days.「私の誕生日は5日後です」
この例文のように、in を使うのは現在を起点として未来のことを言うとき。「今から〇〇日後」というときですね。ですので、過去の文では使えないんです。←ここ重要!!
〇 I’ll be back in a few days.「2、3日後には戻ります」
× I met her in five days.「私は5日後に彼に会いました」
in を使っていることから、「~以内に」という意味じゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、「~以内に」という意味の場合は”within”を使うのが普通です。
later を使う場合
- I left Japan five days later.「私は(その)5日後に日本を出発しました」
このように、later の前に具体的な時間(five days)が来る場合は、過去形の文で使うのが基本。TOEICでもよく問われる問題ですし、参考書などでも「未来時制では使われない」と書いてあると思います。
しかし、まったく使わないのか?と言えば、実はそうではないんですよね~。調べてみたところ、「Quora」というQ&Aサイトで、英語指導歴45年の方がこの疑問について丁寧に答えてくれていました。
それによると、”〇〇 later”は「今から〇〇日後」のような、現在を起点とする文では使えないが(一般的な未来時制ですね)、未来のある時点を起点とする未来時制の文では使えるとのこと。なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、たとえば次のような文がその例です。
I’m leaving tomorrow morning. IN 24 hours, I’ll be in Hawaii! (However, 2 days LATER I’ll leave for Japan and East Asia).
― Quora より ―
日本語訳:「私は明日の朝出発します。そして24時間後にはハワイです!(でも、その2日後には日本や東アジアに向けて出発する予定です)」
この文では「24時間後」という未来のある時点が起点となって、「その2日後」と言っていますよね。
次の文も、同じように考えられます。
If she follows her plan for her life, she’ll graduate from college next year. 10 YEARS LATER, she’ll be a millionaire.
― Quora より ―
日本語訳:「彼女が自分の人生の計画に従うとすると、来年、彼女は大学を卒業するでしょう。そしてその10年後、彼女は億万長者になるでしょう」
この文も、起点は未来の「彼女が大学を卒業した」とき。将来、彼女が大学を卒業してからその10年後、という意味で使われています。
このように、later は未来のある時点を起点とする文では使えるんですが、そうあることではないので、よく分からなくてもいいです。普通に「過去形の文で使う」とだけ覚えておいてください。
later は「後で」という意味の副詞なので、1語で使われることも多いので要注意。しかも、使われるのは未来を表す文のときだけ。(ややこしい~!)
- See you later!「また後で(会いましょう)!」
- I’ll explain this later.「後で説明しますね」
after を使う場合
- I met her five days after.「私はその5日後に彼に会いました」
実は、この例文のような過去形の文の場合、five days laterとする方が正式。
- I met her after five days.「私は5日後に彼に会いました」
このようにafterがfive daysの前に来ている形は、ジーニアス英和大辞典によると、five days afterとするよりも経過した期間を強調する言い方なんだそう。「〇〇日経ってから」の意味が強調されるんですね。
after も later と同じで、文法的には現在を起点とする文では使えません。ということは、つまり「今から〇〇日後」という未来時制では使えないということです。
「2、3日後には戻ります」
× I’ll be back after a few days.
〇 I’ll be back in a few days.
このように、未来時制ではinを使えばいいわけですからね。
ところが、やっかいなのが、Could you call again after 10 minutes? のように、これからのことでもafterを使うこともあるんです。(ただ、やはりこの文でもinを使う方がベター)
inを使うと「10分後に」という意味ですが、after 10 minutesは「10分後以降に」というニュアンスになります。
afterが絶対に未来時制では使えないというわけではなく、次のように物事の順序関係を表すときには使えるんですよ。「~した後に~する」という表現ですね。この際、after のうしろに持ってこられるのは、名詞(動名詞)か節(主語+動詞)になります。〇〇daysのようなものは使えないんですね。
- I’ll come around to your house after lunch.「昼食後にあなたの家に立ち寄ります」
- I’ll become famous after I return to Japan.「日本に帰ったら私は有名になるでしょう」
~物の順番についてはこちら~
「上から三番目の棚」って英語で何て言う?よく使われる順番の表現まとめ
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