英語の勉強を始めると、まずブチ当たるのがリスニングの壁。言っていることがさっぱり分からな~い!!
とは言うのもの、「ここをこうしたら聞こえるようになるよ~」というような、みんなに有効なコツというものははっきり言ってないんです。
というのも、人によって聞き取りのクセがあって、聞き取れるものと聞き取れないものが同じではないので、共通のアドバイスができないんです。人は、話されることばを自分の頭の中で無意識に補完しながら聞くので、自分の頭の中にないことばは、知っている違うことばに聞こえてしまうことがあるんです。
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リスニングができるようになるために、まず初めにすべきこと
たとえば、restroomがrestaurantに聞こえてしまう、ということがあります。restroomという単語を知っている人だったら、ほとんどの人が聞き取れるのですが、知らない人の場合は、restroomという単語を聞いたときに、よく知っている単語のrestaurantに脳内で補完されてしまうわけです。
なので、リスニングができるようになるためには、まず自分の知っている語彙を増やさないといけないんですね。英文の中で重要な働きをする動詞はもちろんのこと、動詞と一緒に使われる前置詞も知っておかなければいけませんし、ネイティブが好んで使う句動詞も把握しておく必要もあります。
英語らしい英語を話したいならやっぱり句動詞でしょ!句動詞を攻略しよう
また、単語だけじゃなくて、文法を押さえる力も文を理解する上ではとても重要になります。リスニング力を上げるためには、音声をただ聞いていればいいというわけじゃないんですよ。
ということで、ここからは、みなさんが語彙や文法を並行して勉強しているということを前提にして、リスニング力アップをはかるためのヒントをお伝えしたいと思います!
リスニング力アップをはかるには
ところで、アメリカ英語とイギリス英語、オーストラリア英語など、国によって発音がビミョーに違うのはもちろんですが、同じアメリカ英語でも、発音の仕方には2つあるって知ってますか?
ハイ。フォーマルな英語とカジュアルな英語ですね。フォーマルな英語は、スピーチやニュースなどで話される英語で、使われる単語は少し難しいのですが、聞き取ることを第一の目的とすれば、とてもクリアで聞き取りやすい発音です。
一方、友だち同士で話されるようなカジュアルな英語は、省略したり崩したりすることが頻繁に起こるので、単語自体は難しくなくても聞き取りが難しくなります。あと、スラングも多くなるので、それを知らないと意味が分からない、ということがあるかもしれません。映画やドラマの英語が聞き取れない理由はここにあるんですね。映画やドラマはカジュアルな英語が基本となりますからね。
~段階別~リスニング力アップのためにすべきこと
初心者の場合
初心者の方がいきなりカジュアルな英語を聞きとろうと思うと、早々に挫折します(キッパリ)。英語の基本的な音を知るのが先決。あのピカソだって、最初から目と鼻が逆さまになっているような抽象画を描いていたわけじゃないんですよ(笑)。最初はどんな天才だってみんな基礎をしっかり身につけてから、自由な発想になっていくんです。
つまり、英語のリスニングだって、最初は基本的な音を聞きとれるようになってから、省略されたり崩されたりした英語を聞きとっていくのが順序ってもんです。
英語のニュースを聞くのもいいですが、使われる単語が少し堅くて難しい傾向がありますので、TEDでお好みのトピックを見つけて聞いてみるのもいいですよ。話すスピードは比較的ゆっくりですし、英語の字幕を付けられる場合がほとんどですので、音と文字とを結び付けて覚えられます。
時間があまり取れない方は、アルクのヒアリングマラソンシリーズもオススメです。ヒアリングマラソン・ベーシックkikuzo!<キクゾー!>は、初心者向けに開発されているので、初心者の方が効率よく短期間でリスニング力をアップさせたいなら、まずここから始めてみるといいですよ。
初心者を卒業したい方
そろそろ初心者の域を脱したい!という方なら、ヒアリングマラソン 中級コース がオススメ。私の場合は、リスニングではなくスピーキングのために利用していますが、3ラウンド・システムという考えられた方法でリスニング力が鍛えられますし、なんならついでにスピーキング力もアップできちゃうすぐれものです。
詳しくはこちらに書いています↓
「ヒアリングマラソン中級コース」ってどんな講座?~私の目的と感想~
映画を字幕なしで楽しめるようになりたい方
英語字幕を入れながら映画を観て発音の仕方を学ぶ方法もあるのですが、実は、英語字幕があると、字幕に意識がいってしまって聞くことがおろそかになりがちです。リスニングを鍛えるために映画を観ているのに、これだと本末転倒。かと言って、いきなり字幕なしで映画を観ても、最初は意味がほとんど取れませんし、後で音声と字幕を一致させる作業をしてもいいですが、なんせ時間がかかります。
そこで、私が前からオススメしているのが、「1000時間ヒアリングマラソン」です。この教材、全体的にとてもレベルが高いのですが、内容や音声のスピードなどの点から、難易度順になっていますので、自分の力に合わせて進めていくことができます。
STEP学習といって、一番はやく効果が現れる学習法を取り入れているので、徐々に聞けるようになっていることを実感できるようになっています。
リスニングはただ英語を聞いていれば自然にできるようになるものではないので、リピーティングやシャドーイングも取り入れることで、自然な速さの英語が聞き取れるようになっていきます。教材にやり方が詳しく書かれていますので、それに沿ってトレーニングすると効果もすぐに出てくると思います。
何より、日常会話では教科書に載っていない、いわゆるスラングですが、ヒアリングマラソンでは、そんな語彙に関しても詳しく解説されているので、日常よく使われる語彙も増やすことができるんです。私も今、語彙を増やし中なんですが、覚えても覚えても新しく聞く語彙が出てきたりして、いつになったら終わるんだ?と思うことがありますが、この教材では重要なものをピックアップして学べるので、語彙力を強化するためにも使えるんです。
そして、ある程度教材で力がついてきたな、と感じたら、あとは映画をバンバン観て慣れていくだけです♪
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